請求事例11
「息子の将来を考えると、夜も眠れないんです」。
20歳を目前に控えた息子さんを持つお母様が、不安を抱えて札幌障害年金相談センターを訪れました。
3歳まで言葉を話せず、保育園では暴力行為が絶えなかった息子さん。小学校では普通学級での奮闘の末、5年生から支援学級へ。中学、特別支援学校と進む中で、自傷行為も現れ、精神科への通院も経験。
現在は障害者雇用で働いているものの、日常生活のほとんどを家族の支援が必要な状況でした。
センターでは、この状況を謙虚に受け止めつつ、専門的な分析に入りました。「知的障害の認定には、特別な注意が必要なんです」とスタッフは静かに説明します。IQだけでなく、日常生活における支援の必要性を正確に伝えることが重要でした。 最大の課題は、二次障害のない知的障害者の場合、診断書で日常生活の困難さが適切に表現されにくい点。センターは慎重に医師を選定し、詳細な生活状況を伝えることで、現実に即した診断書の作成にこぎつけました。
その結果、永久固定での2級認定という、極めて希少な決定を獲得。
「これで息子の一生を支えられます」。お母様の安堵の表情に、私たちも深い感動を覚えました。
請求事例12
【請求事例集4】知的障がいの方の障害年金請求事例を紹介します