請求事例1
ある日のこと、軽度知的障害を抱えるAさんは、人生の転機を迎えました。8年間の職場勤務の後、事業所閉鎖により職を失い、その後も再就職に苦戦。ついには無職の期間が10年近く続きました。そんな中、家族の支えを受けながら、彼は障害年金の申請を決意します。しかし、障害年金請求には精神科の診断書が必須で、主治医も受診歴もないAさんにとってこれは高い壁でした。
家族はAさんの生育歴や職歴、日常生活の様子を詳細にまとめた資料を作成。それを手に札幌障害年金相談センターを訪れます。当センターの協力のもと、診断書作成に向けた準備が整いました。診断書作成当日、不安を抱える母親が同席する中、職員たちは用意された資料を基に丁寧に質問を進め、スムーズに手続きを進めてくれました。
こうして、午前中に療育手帳の更新を終え、午後には診断書を無事取得。その結果、Aさんは障害基礎年金2級の認定を受けることができたのです。この成功は、家族の協力と資料準備が生んだ奇跡。主治医がいなくとも、支援機関を活用し、未来を切り開いたAさんの挑戦は、同じ境遇の人々に勇気を与える物語となりました。
請求事例2
20歳を目前に控えたAさんは、自閉症と知的障害を抱えながらも懸命に日々を過ごしていました。幼少期に自閉症と診断され、特別支援学校で学び、高等部では寄宿舎生活にも挑戦。しかし、卒業後のB型就労継続支援では「作業が難しい」と断られ、日中生活介護を利用する日々が続いていました。療育手帳の判定は年々厳しくなり、最終的には「A2(次回判定なし)」に。そんな彼の将来を案じた家族は、札幌障害年金相談センターへと相談に駆け込みました。
センターでは、これまでの通院歴が重要な鍵になることを見抜きました。Aさんは幼少期に数年間受診しており、17歳以降も情緒不安定で再び通院を再開。医師には「20歳で診断書が必要」と事前に依頼していたため、診断書の作成はスムーズに進みました。さらに、センターはAさんの生育歴や現在の生活状況を丁寧にヒアリングし、詳細な資料を作成。医師の診断書にはこの資料が反映され、Aさんの障害の実態が克明に記されました。
診断書には「重度~最重度の知能水準」「自閉スペクトラム症」と明記され、病状欄には「発達障害関連症状」と「知的障害」にチェックが入りました。そして市役所や関係機関と連携し、申請書類の不備や遅延を未然に防ぎました。
ついに運命の日。申請書類一式を提出した結果、Aさんは障害基礎年金1級に認定されたのです。通院歴や医師との事前連携、そして家族の協力が、障害年金受給という希望の光を掴み取る原動力となりました。この成功は、未来に向かうAさんと家族への大きな一歩となったのです。
請求事例3
母の涙が照らした未来――障害年金申請に挑んだ7ヶ月
真夏の年金事務所。Kさんの母は、息子の障害年金申請にすがる思いで窓口に立っていました。しかし、17歳時の療育手帳に記されたIQ67という数値だけが判断基準とされ、日々の苦悩に誰も耳を傾けようとはしませんでした。幾晩もかけて書き綴った「息子の現実」も報われず、結果は「不支給」の二文字――帰り道、母の目には涙が溢れました。
そんな絶望の中、母は札幌障害年金相談センターを訪れました。私たちはまず、「障害認定基準」をもとに日常生活の援助の必要性が評価されることを丁寧に説明。次に、Kさんの現状を一からヒアリングし、母の声に耳を傾けました。
最初の医師とは再協議が叶わなかったものの、母は諦めず新たな医療機関を探し、再検査へ。そして、IQ43と判定され、医師が日常生活の困難さに真剣に向き合い、母の想いを反映した診断書が完成しました。
その後、私たちは「病歴・就労状況等申立書」を作成し、母と一緒に最善の書類を整えました。そして7ヶ月後――Kさんは障害基礎年金2級に認定され、母の涙はついに喜びの涙へと変わりました。
この経験は、数字だけではなく、一人ひとりの生活と苦悩に寄り添うことが障害年金申請の成功につながることを教えてくれます。札幌障害年金相談センターは、ただ寄り添い、支え、最善の道を共に探し続ける存在でありたいと考えています。
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